高齢の親との同居は「親孝行したい」という気持ちと、実際一緒に住むとイライラが止まらないという多くの人にとって大きなジレンマです。
わがままな親、言うこと聞かない親、話が通じない親…。
愛情と責任感の間で揺れながら、心身ともに疲弊していませんか。
もう限界かも…
大丈夫!諦める必要はありません。
今回は高齢の親との同居ストレスの原因とイライラへの対処法5つをご紹介します。
高齢の親との同居ストレスを抱えている方は是非ご覧ください。
高齢の親との同居ストレスがやばい!
高齢の親との同居ストレスやばくて限界
具体的にどんなことがストレスになってるの?
高齢の親との同居は、親の生活を支えられるというメリットがある一方で、生活習慣の違いや介護の負担など、様々なストレスを感じる可能性があります。
高齢の親がわがまま
まずはワガママすぎるところだね。
長年培ってきた生活習慣や価値観を変えることに抵抗がある、甘えや依存心が強くなり、自分の思い通りにならないと不満を言う、老化による認知機能の低下で、判断力や自制心が弱っているなどが考えられます。
対処法
- 親の気持ちに寄り添い、共感を示しながらも、毅然とした態度で接する
- 親のわがままに全て付き合うのではなく、譲れない部分は譲らない
- 介護サービスや地域の支援制度を利用して、負担を軽減する
具体例
- 毎日の献立について口うるさく言ってくる場合は、「お母さんの意見も尊重したいから、週に2回は好きなものをリクエストしてください」と提案する。
- 自分の思い通りにならないと怒鳴ったり、暴力を振るったりする場合は、「そのような行為は許されない」と毅然とした態度で伝え、必要であれば専門家に相談する。
高齢の親が言うこと聞かない
自分の意見に固執しすぎて、周囲の意見に耳を貸そうとしないんだよね
自分の経験や知識に自信があり、他人の意見を受け入れにくい、老化による認知機能の低下で、理解力や記憶力が衰えている、介護に対する不安や恐怖から、反抗的な態度を取ってしまうなどが考えられます。
対処法
- 親の意見を尊重し、否定せずに話を聞いてあげる
- わかりやすく簡潔に説明し、繰り返し伝える
- 選択肢を与え、自分で決断させることで、主体性を尊重する
具体例
- 薬の服用を拒否する場合は、「薬を飲むことで、体調が改善されます。一緒に飲みましょう」と優しく声をかけ、薬のメリットを具体的に説明する。
- 外出を禁止すると、ますます反抗的になる可能性があります。「今日はどこに行きたい?」と尋ね、選択肢を与えて一緒に外出する計画を立ててみましょう。
高齢の母に話が通じない
最近は話が通じないから、だんだん会話も減ってきてるね…
老化による認知機能の低下で、理解力や記憶力が衰えている、聴力や視力が低下し、情報が正しく伝わっていない、脳梗塞などの脳血管障害によって、言語機能が障害されているなどが考えられます。
対処法
- ゆっくり、はっきり、大きな声で話す
- 一度に多くの情報を伝えようとせず、一つずつ丁寧に説明する
- ジェスチャーや表情、メモなどを活用して、視覚的に情報を伝える
具体例
- 会話の内容を理解していない場合は、「今の話わかった?」と尋ね、理解度を確認する。
- 重要な情報は、メモや紙に書いて渡す。
- テレビの音が大きすぎる場合は、耳が聞こえにくいことを理解し、音量を下げるように伝える。
年老いた親に優しくできない自分に罪悪感
さっきのは強く言いすぎたかなと考えて後でよく反省するよ
介護の負担やストレスで、心が疲弊している、親のわがままや言うこと聞かない態度に、イライラしてしまう、自分自身に対する期待や理想が高く、完璧を求めてしまうなどが考えられます。
対処法
- 自分を責めずに、完璧を求めない
- 介護は誰にとっても大変なものだと理解する
- 休息や気分転換をしっかりと取り、心身の健康を保つ
具体例
- 介護疲れを感じたら、一人で抱え込まずに家族や友人に相談する。
- 趣味や好きなことに時間を使い、リフレッシュする。
- 介護サービスや地域の支援制度を利用して、負担を軽減する。
高齢の親と同居独身で介護が必要
自分自身独身だから親の今後の介護を自分1人でやっていくのは難しいな
特に独身者の場合は、介護の負担が全て自分にのしかかってしまいます。
そのため将来への不安や孤独感を感じやすく、結婚や出産など、自身のライフプランが描きにくいなどが考えられます。
対処法
- 介護サービスや地域の支援制度を利用して、負担を軽減する
- 同じ境遇の人と交流し、情報交換や互助を行う
- 行政機関や介護事業者に相談し、専門的なアドバイスを受ける
具体例
- 介護保険制度を利用して、デイサービスやショートステイなどのサービスを利用する。
- 同じ境遇の人と交流できるサロンに参加する。
- 行政機関や介護事業者に相談し、介護に関する制度やサービスについて詳しく知る。
高齢の親との同居イライラへの対処法5選!
高齢の親とのイライラはストレスの典型的な症状であり、放っておくと夫婦関係や親子関係の悪化、さらには心身の健康問題に発展する可能性もあります。
そこで、ここでは高齢の親との同居でイライラを感じたときの対処法を、より詳しく説明します。
イライラの原因を明確にする
イライラを感じたときは、まずその原因を明確にすることが重要です。
以下の例を参考に、具体的な原因を探ってみましょう。
- 生活習慣の違い
- 親の生活習慣が自分の生活習慣と大きく異なる
- 親が家事や身の回りのことを自分でできず、自分が全てやらなければいけない
- 介護の負担
- 親の介護が必要で、時間的にも精神的にも負担が大きい
- 介護に関する知識や経験が不足している
- 責任感
- 親の生活を支える責任感で常にプレッシャーを感じている
- 親の将来が不安
- 経済的な負担
- 生活費はもらっているけど少なすぎる
- 将来への不安
- 介護が長期間にわたる場合、自分の将来が不安
- 介護費用や施設への入所など、経済的な不安
- その他
- 親とのコミュニケーションがうまくいかない
- プライバシーが喪失されたと感じる
- 夫婦関係や親子関係が悪化している
経済的な負担についてはこちらに詳しくまとめています。
関連 同居の生活費の決め方!いくら渡す3万?10万?入れない場合の対処法
自分の感情を認める
イライラするのは悪いことではありません。
むしろ、自分の感情を認めて、受け入れることが大切です。感情を押し殺すと、むしろストレスが溜まってしまいます。
- イライラを感じたら、まずは深呼吸して気持ちを落ち着かせましょう。
- 「イライラするのは当然だ」と自分に言い聞かせて、自分を責めないようにしましょう。
- 日記やノートに自分の気持ちを書き出すのも効果的です。
親と話し合う
もし話し合える場合は親と一度話してみよう
イライラの原因が親の言動にある場合は、親と話し合うことが大切です。以下のポイントを参考に、親とコミュニケーションをとりましょう。
- 親の気持ちに寄り添いながら、自分の気持ちを伝えましょう。
- 具体的な問題点を挙げ、改善策を提案しましょう。
- 一方的に責めるのではなく、解決策を一緒に考えていきましょう。
- 話し合いの際は、落ち着いた雰囲気で行うことが重要です。
話し合ったけど解決しなかったから別居したい
そんなときはこちらも参考にしてください
介護サービスや地域の支援制度を利用する
介護の負担が大きい場合は、介護サービスや地域の支援制度を利用しましょう。行政機関や介護事業者に相談して、自分に合ったサービスを見つけることができます。
- 介護保険制度を利用することで、様々な介護サービスを受けることができます。
- 地域の包括支援センターでは、介護に関する相談や情報提供を受けられます。
- ショートステイやデイサービスなどのサービスを利用することで、介護者の負担を軽減することができます。
息抜きをする
介護に追われる生活で、つい自分自身のことを後回しににしてしまうことがあります。しかし、自分自身の心身の健康を保つためには、息抜きをすることが大切です。
- 趣味や友人との付き合いなど、リフレッシュできる時間を作りましょう。
- 一人で過ごす時間を作って、ゆっくりと休息を取ることも大切です。
- 運動や音楽鑑賞など、ストレス解消効果のある活動を取り入れましょう。
その他、以下の点も意識すると良いでしょう。
- 完璧を求めない
- 完璧を目指すと、ストレスが溜まってしまいます。
- 程々に手を抜くことも大切です。
- 周囲に相談する
- 家族や友人、介護事業者に相談することで、気持ちが楽になることがあります。 *一人で抱え込まず、周囲に助けを求めましょう。
- 自分を責めない
- 介護は誰でも大変なもの
高齢の親との同居にストレスやイライラはつきもの!
高齢の親との同居は、親孝行にも繋がる一方、生活習慣の違いや介護の負担など、様々なストレスを感じる可能性があります。
イライラはストレスの典型的な症状であり、放置すると夫婦関係や親子関係の悪化、さらには心身の健康問題に発展する恐れもあります。
そこで今回は、高齢の親との同居でイライラを感じたときの対処法を5つ紹介しました。
- イライラの原因を明確にする
- 生活習慣の違い、介護の負担、責任感、将来への不安など、具体的な原因を探りましょう。
- 自分の感情を認める
- イライラするのは当然であり、自分を責めずに、日記やノートに書き出すなど、感情を整理しましょう。
- 親と話し合う
- 親の気持ちに寄り添いながら、具体的な問題点を挙げ、改善策を提案しましょう。
- 介護サービスや地域の支援制度を利用する
- 介護保険制度や包括支援センターなどを活用し、負担を軽減しましょう。
- 息抜きをする
- 趣味や友人との付き合いなど、リフレッシュできる時間を作って、心身の健康を保ちましょう。
高齢の親との同居は長い道のりです。完璧を求めず、周囲に助けを求めながら、無理のない範囲で親との時間を大切に過ごしましょう。